疑念

幹部に新事業について説明。いくつか看過し難いことに気づき、半ば怒り、半ば呆れた。気持ちは立て直すが、己の中でしっかり言語化しておく。第一に、自社商品への理解度の低さ。すでにある機能を誤って認識しており、正しい事実認識すらしていない。それは…

リチャード・ロイド・パリー『黒い迷宮』

買ったまま、なんとなく手を付けられずにいた本。2000年7月1日に東京で失踪したイギリス人ホステス、ルーシー・ブラックマンをめぐるノンフィクション。 とにかく、舌を巻くのは著者の取材力だ。家族、友人、六本木の夜の住人、過去の被害者、裁判資料…

マイケル・サラ、ミッチ・ウェイス『タイガーフォース』

新宿の地下の古書店にて500円で投げ売りされていたが、ピュリッツァー賞受賞の帯につられて手に取った。 ベトナム戦争中のタイガー小隊による残虐行為、その全貌をわずかな端緒からたどって明るみに出した捜査官、そして事件隠ぺいの歴史を経て、隠匿され…

高村薫『晴子情歌」

何か月かかったのかよくわからないほどの時間をかけて、ちまちまと読了。旧字体の手紙パートは当初は苦痛だったが、読み進めるにつれ、不思議となじんできた。終盤には心地よいほど。とはいえ、すぐに次の「新リア王」に進もうという気持ちにはなれない。 こ…