2018-01-01から1年間の記事一覧

リチャード・ロイド・パリー『黒い迷宮』

買ったまま、なんとなく手を付けられずにいた本。2000年7月1日に東京で失踪したイギリス人ホステス、ルーシー・ブラックマンをめぐるノンフィクション。 とにかく、舌を巻くのは著者の取材力だ。家族、友人、六本木の夜の住人、過去の被害者、裁判資料…

マイケル・サラ、ミッチ・ウェイス『タイガーフォース』

新宿の地下の古書店にて500円で投げ売りされていたが、ピュリッツァー賞受賞の帯につられて手に取った。 ベトナム戦争中のタイガー小隊による残虐行為、その全貌をわずかな端緒からたどって明るみに出した捜査官、そして事件隠ぺいの歴史を経て、隠匿され…